みどころBOOK

ステチャン

「みちのく博物楽団って普段はどんな活動をしているんですか」というお問い合わせをたまに頂くので、活動の一例として東北大学理学部自然史標本館の「ここだけは見逃せない!」というポイントだけをぎゅっと集めて作ったブックレット「みどころBOOK」の制作裏話を紹介しようと思います。

私達は標本館からたまに依頼を受けて館内のガイドツアーを行っているのですが、それに加えて毎週土曜日の午後には館内に楽団員が待機しスポットガイドもしています。しかし、ガイドを行えない時でも標本館の魅力を発信するにはどうすればいいかと話し合った結果「ガイドブックを作ればいいのでは?」ということでみどころBOOKの制作が始まりました。

6月に制作を開始したのですが、7月末に開催される東北大学オープンキャンパスに間に合わせたいということで、サイエンスデイや南三陸で行われたワークショップといったイベント準備と平行して、なおかつ急ピッチで作成が進められました。どの標本を取り上げるかに始まりイラストや写真の撮影、そして解説文の作成などなどデザインも何もかもを手作りで行ったため大仕事でした。その分完成した時はとても嬉しく、オープンキャンパス以降も多くの方が手にとって下さるのを見ると、もっと内容の充実したものにしていきたいという気持ちが膨らんできます。今後も改訂を何度も行っていくつもりです。標本館にお越しの際はぜひお手にとって館内をまわってみてください。標本館で実物を見て欲しいので写真はあえて載せません笑

この活動には標本に関する専門的な知識だけでなく、標本館に対する理解や文章の作成能力、イラストやデザインなど多くのことが要求されました。言葉を変えれば、その分たくさんの人に活躍するチャンスがありました。みちのく博物楽団は化石や鉱物が好きな人だけでなく、色んな興味を持つ人が集まることでもっとたくさんの企画を実行することができるようになります(実際にこの文章を書いている人の専攻は地学とは全然関係ないです)。専攻や年齢の制限はありません。ミュージアムに興味があればそれだけで十分です。一緒にミュージアムの魅力をいろんなかたちで発信しませんか?

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