ミュージアムユニバース2015

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2015年12月18日と19日にせんだいメディアテーク1階のオープンスクエアでミュージアムユニバース2015が行われました。イベントの概要は先日の記事で紹介したので今日は当日の詳しい様子を紹介します。

私達みちのく博物楽団は八木山動物公園さん、うみの杜水族館さんとコラボをして『生きものの不思議にふれてみよう』というブースを出展し、そのなかでケンタッキーフライドチキンの骨を使った骨パズルというワークショップを行いました。身近な教材であるニワトリの骨を通じて自分自身の身体や生きものの構造について考えてもらいました。こどもだけでなく大学生や大人の方も楽しみながら参加してもらえたのではないかと思います。

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ヒトとニワトリを比べるだけでも、脊椎動物の「せきつい」って何のことなのか、腕には何本の骨があるのか、ニワトリの膝ってどこなのかなど、気になる「不思議」はたくさんあります。参加者の方からは「初めて骨のことこんなに真剣に考えました。難しかったけど道を歩く鳩を見る目が変わりそうです」や「次フライドチキン食べる時にこの骨はなんだろうって絶対気になる!」といった感想をたくさん頂きました。新作のワークショップで不安もありましたが、メッセージがちゃんと届いたのだと分かり嬉しかったです。

その他にも動物園と水族館に協力してもらい、さまざまな動物の頭の骨や歯などを並べた展示も行いました。ライオン、ロバ、イノシシ、ラッコの頭を比べてみる機会ってなかなかないのではないでしょうか。たとえばライオンとラッコの頭骨の構造が似ているのはなぜなのか、ロバとライオンの骨格の違いはどんな生活スタイルの違いによるものかを考えることで、骨を見る楽しさに触れてもらいました。

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楽団はトークイベント、ミュージアムのとっておきの話「うごく編」にも出演させていただき、標本館で行っている季節の展示作りの裏話や大学祭での取り組みなどを通してミュージアムの魅力発信に学生がどのように関わっているのかという話をさせてもらいました。またミュージアムショップには新作2点を含む楽団オリジナルグッズ4点を出品させてもらいました。

ミュージアムユニバースは年内最後のイベントでした。振り返ってみると今年もたくさんのイベントに参加し、また新しい試みにもチャレンジさせていただいた一年だったなと感じます。これも多くのSMMA関係者や標本館の方のご協力、イベントに足を運んで下さるみなさまのおかげです。ありがとうございました。今後もさまざまなカタチでミュージアムの魅力を発信していきますので、ぜひ標本館やイベント会場でお目にかかれればと思います。来年もどうぞよろしくお願い致します。

良いお年をお迎え下さい。
みちのく博物楽団

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みどころBOOK

ステチャン

「みちのく博物楽団って普段はどんな活動をしているんですか」というお問い合わせをたまに頂くので、活動の一例として東北大学理学部自然史標本館の「ここだけは見逃せない!」というポイントだけをぎゅっと集めて作ったブックレット「みどころBOOK」の制作裏話を紹介しようと思います。

私達は標本館からたまに依頼を受けて館内のガイドツアーを行っているのですが、それに加えて毎週土曜日の午後には館内に楽団員が待機しスポットガイドもしています。しかし、ガイドを行えない時でも標本館の魅力を発信するにはどうすればいいかと話し合った結果「ガイドブックを作ればいいのでは?」ということでみどころBOOKの制作が始まりました。

6月に制作を開始したのですが、7月末に開催される東北大学オープンキャンパスに間に合わせたいということで、サイエンスデイや南三陸で行われたワークショップといったイベント準備と平行して、なおかつ急ピッチで作成が進められました。どの標本を取り上げるかに始まりイラストや写真の撮影、そして解説文の作成などなどデザインも何もかもを手作りで行ったため大仕事でした。その分完成した時はとても嬉しく、オープンキャンパス以降も多くの方が手にとって下さるのを見ると、もっと内容の充実したものにしていきたいという気持ちが膨らんできます。今後も改訂を何度も行っていくつもりです。標本館にお越しの際はぜひお手にとって館内をまわってみてください。標本館で実物を見て欲しいので写真はあえて載せません笑

この活動には標本に関する専門的な知識だけでなく、標本館に対する理解や文章の作成能力、イラストやデザインなど多くのことが要求されました。言葉を変えれば、その分たくさんの人に活躍するチャンスがありました。みちのく博物楽団は化石や鉱物が好きな人だけでなく、色んな興味を持つ人が集まることでもっとたくさんの企画を実行することができるようになります(実際にこの文章を書いている人の専攻は地学とは全然関係ないです)。専攻や年齢の制限はありません。ミュージアムに興味があればそれだけで十分です。一緒にミュージアムの魅力をいろんなかたちで発信しませんか?

OH!バンデスで東北大学総合学術博物館が紹介されました

ステチャン

2015年9月22日放送のOH!バンデス「大人の社会科見学」で、東北大学総合学術博物館自然史標本館が紹介されました。みちのく博物楽団はその中で案内役を務めさせて頂きました。

番組ではクイズを交えて標本を紹介しながら、自然史標本館が地域で果たしている役割やその身近さ、重要さが余すところなく語られました。楽団としても「博物館の力」を再確認する機会となりました。

みなさんは東北大学青葉山キャンパスにある理学部自然史標本館を訪れたことがありますか?そこはよく分からない化石や鉱物が並んでいるだけの場所ではなく、大人になっても、いや大人になったからこそわくわくできる宝箱のような空間なのです。もちろん小さい子にとって飽きることのないおもちゃ箱です。

まだ行ったことがないという方も、ずいぶん前に行ったきりだという方も、いやいや結構よく行くよって方も、是非この機会に足をお運び下さい。きっと発見することの楽しさを「再発見」できるはずです。

科学で東北を盛り上げ隊@イオンモール石巻

10月4日にイオンモール石巻店で行われた「科学で東北を盛り上げ隊」にみちのく博物楽団も出展しました。

今回行ったワークショップはみなさんおなじみ「おゆまる」を使った「アンモナイトのレプリカ作り」です。石巻でもアンモナイトが採れるんですよ~ということを地元の方に知って頂けたらという内容で行いました。東北大学理学部広報室さんに取り上げて頂いているのでぜひこちらもご覧下さい。

商業施設でのイベントは市民センターや博物館でのイベントとは違って、普段なかなかこういう催しがアンテナに引っかからない方も「お、なんかやってるな!覗いていくか!」と気軽にご参加頂けるのが嬉しいです。たまたま通りかかった方に「へー!面白いね!こんど博物館に行ってみようか。」と言ってもらえると私達も(早起きして)出展して良かったなあと感じられます。ミュージアムにもともと興味がある人だけでなく、これまであまり関心がなかった人にも「お!面白いじゃん!」と言っていただけるよう、これからも積極的に活動していきたいですね。

イオンモール石巻でのイベントにはこの2014年の同じ時期にも参加させていただいている他、今年の2月末にも石巻でワークショップをさせてもらっています。これからも継続的に関わっていければと思います。

みんなでどろんこ!生きもの観察in地底の森2

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2015年9月26日と27日に地底の森ミュージアムでSMMA(仙台・宮城ミュージアムアライアンス)クロスイベント「みんなでどろんこ!生きもの観察in地底の森2」が行われました。初日は雨模様でのスタートでしたが徐々に回復し、二日目は素晴らしい晴天での開催となりました。

これは地底の森ミュージアムと東北大学総合学術博物館、そしてみちのく博物楽団によるコラボイベントで、普段は異なる分野を扱うミュージアムがコラボすることで新たな楽しさを作り出したいという試みです。SMMAではこういったクロスイベントを奨励しており、この「どろんこ」も去年大変ご好評を頂いたので今年も開催することができました。

「みんなでどろんこ!生きもの観察in地底の森2」は、地底の森ミュージアムの野外展示「氷河期の森」にある池で参加者さん自身が生きものを採集し、様々なツールを用いて生きたまま観察することでより生きものやそれを取りまく自然を身近に感じてもらおうというイベントです。しかし、採集し観察する生きものは魚やザリガニなどの大きな生きものよりむしろ1cm以下の小さなものがほとんど。そんなに小さな生きものをどうやって捕まえ、観察するのでしょうか?当日の流れを追ってみることにします。

まずは池の泥を網で集めます。泥集めをする時は「本当に生きものがこのバケツの中に入っているのかな?」と少し半信半疑な様子でしたが、泥集めも真剣にやると楽しいもの。子ども達は満面の笑顔で網をふるっていました。普段どろんこになることのない我が子をみてちょっぴり驚いているお母さんもいらっしゃいました。集めた泥を洗って薄めて観察しやすくしたら部屋に戻って、泥水の中から生きものを探します。バットにこの泥水を流し込んで少し待つと生きものだけが動くのでそれが目印です。しかし1cmもない生きものを泥水の中から探し出すのは、いくらコツがあっても大変なもの。目をお皿のようにしてバットをのぞき込みます。見つけた生きものはスポイトやスプーンなどを使って別にしておきます。「泥を集める時は全然見えなかったのにこんなに生きものがいるなんて!」と皆さん大変驚かれていました。「普段と少し見方を変えるだけでこんなに見えるものが変わるのですね」と、あるお母さんがつぶやかれていたのが印象的でした。

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泥の集め方を実演する向井先生と一生懸命それを聞いている参加者の皆さん

 

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集めた泥を芝生広場で洗って薄めます

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バケツの泥水を全て探し終わったらいよいよみつけた生きもの観察の時間です。サイズ違いの透明なケースやジップ付きの透明な袋、ルーペや持ち運び型顕微鏡を用いて様々な角度からのぞき込み、動きや色、足の本数などに注目して観察します。そしてここで気付いた特徴をもとに、種の同定を行いました。金沢大学の向井先生や地底の森ミュージアムの学芸員である長田さんには分類チャートでは追い切れない質問にたくさん答えて頂きました。子ども達の発する素朴な疑問にスタッフが「なるほど~」と感動することも度々でした。いくつかの家族間で取れた生きものを見せ合う場面もありました。

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ペンライトを使うと見にくいものがくっきり見えるようになることも

 

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子ども達の中には、向井先生や長田さんから聞いたことを楽しそうに、そして少し自慢げに他の子に教えている子もいました。そういった姿を見ると、向井先生や長田さんを始めとして地底の森のみなさん、そして私達みちのく博物楽団も、このイベントに関わってよかったなと嬉しくなります。

アンケートの中にはちらほらと「普段はできないような生きものとの触れ合いができて良かった。こういった機会があればまた是非参加したい」という感想があり、私達としてもたくさんの人と協力しながら、これからも楽しさを発見するお手伝いしたいという気持ちが強くなりました。

ミュージアムユニバースとラジオ出演

ステチャン

こんにちは!イベント報告が終わってないのに次のイベントの宣伝です(笑)更新している団員にも罪悪感はあるのですが、秋に行ったイベント報告はもうしばらくお待ち頂けると嬉しいです…。

さて、12月18日(金) 13:00~19:00と19日(土) 11:00~18:00にメディアテーク1Fオープンスクエアにてミュージアムユニバースが開催されます(イベントの詳細はこちらをご覧下さい)。このミュージアムユニバースとはどんなイベントなのか?ざっくり説明すると、仙台市内のミュージアム大集合の超豪華イベントです!!各館から参加する学芸員やスタッフの皆さんがかわるがわるとっても面白いお話をして下さったり、体験コーナーでワークショップを開いたり、おすすめグッズを持ち寄った当日限定ミュージアムショップが開いたりと、ミュージアムが大好きな人にも普段あんまり足を運ばない人にとってもよだれがとまらない夢のような二日間なのです!私達みちのく博物楽団は体験の広場において仙台市八木山動物公園さんと仙台市うみの杜水族館さんとのコラボブース、二日目に行われるリレートーク「動く編」への参加、オリジナルグッズの出品といった形で出展させて頂く予定です。

私達のブースはフライドチキンの骨で作ったニワトリの骨格標本を使ったパズルを通じて、動物園や水族館の方による解説を交えながら生きものの身体とその不思議について学んでもらえる内容になっています。コラボブースはミュージアムユニバースとしても楽団としても新しい試みです。また、今回のイベントに合わせて新グッズを2種類用意しました!合同ミュージアムショップに出品予定です。要チェックですね!
イベント日時:12月18日(金)13:00~19:00, 19日(土)11:00~18:00
場所:仙台メディアテーク 1Fオープンスクエア
トーク出演:19日(土)13:00~13:45の間で約15分ほど

イベントに先立ちまして、私達みちのく博物楽団の活動やミュージアムユニバースのことなどを、Date fm(エフエム仙台)のコレカラみやぎという番組で紹介して頂けることになりました。詳細は以下の通りです。
放送日時:12月16日(水)11:30~11:50
放送局:Date fm(エフエム仙台)
番組名:「コレカラみやぎ」
周波数:77.1MHz
こちらも是非チェックしてください!下の写真は収録風景です。貴重な体験をさせて頂いたエフエム仙台の皆様、ありがとうございました。

博物学団さん 収録風景1

東北大学祭の報告

みなさんお久しぶりです!ながらく更新できておらずしかもまだ以前のイベント報告が完了していませんが、とりあえず10月30日~11月1日にかけて行われた東北大学祭の報告をさせてもらいます。

私達みちのく博物楽団はオリジナルグッズの販売や持ち運び型簡易顕微鏡を用いた身近な生きもの観察と共に、メインとして仙台市内にあるミュージアム計X館に取材させて頂いて作った各館のみどころ紹介パネルを展示しました。この紹介パネルには各館の理念や工夫がつまっているところ、そして絶対に見逃して欲しくない一押しポイントなどなど、ミュージアムスタッフのみなさんの生の声をぎゅっと詰め込みました。さらに、各館から大学生への一言メッセージも頂いたので、それもまとめて展示しました。

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予想よりもたくさんの方がブースに来て下さり、とても熱心にパネルを読んでくれました。それだけでなく、「こんなにあるなんて知らなかった!しかも思っていたより敷居が高くなさそうで、興味が湧いた!」「ここ行ったことあるけどこんな見どころがあったなんて!」といった感想もたくさん聞こえてきました。あまりミュージアムに足を運ばない学生に向けてその魅力を発信したいという企画意図だったので、しっかり伝えることができて嬉しかったです。

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生きもの観察やオリジナルグッズの販売も大賑わいでした。マニアックだけどおしゃれで可愛いデザインだけでなく、全ての製品にはそのモチーフについての解説がついてくるのが楽団グッズのイチオシポイントです。私達は標本館の展示などに興味を持ってもらうきっかけの一つとしてグッズを作っています。グッズを手に取ってくれた方が解説を読んでもっと興味を持ってくれていればとても嬉しいです。

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今回のブースをきっかけに楽団に興味を持ってくれた人がいたのも嬉しかったです。これからもたくさんの人に楽しんでもらえるよう頑張っていきます!